どもサピパパです。
読売新聞のよみうり堂に掲載されていた本2冊を紹介します。
両方ポチっと買いました。
衡平な大学入試を求めて ~カルフォルニア大学とアファーマティブ・アクション
東京女子大学長であり神学者、牧師の森本あんり先生が評を書いております。
SATやACTといった全米標準テストが多くの大学で任意または不要となってきている、ということだそうです。
テストの成績が、高校までの学習成果を測れないばかりか、大学入学後の成績との相関も見えないことが分かってしまったと。
これって、TOEICも英語の能力を測れているような、測れていないような、という問題と似ているかもしれません。
TOEICは、でも、日本と韓国では使われ続けている訳です。
広尾学園でもSAT対策しています、とのことですが。
Q:海外の大学を目指す為の対策は何がありますか?
広尾学園HP
A:SAT対策・TOEFL対策も取り入れています。
高校2年時から複数の教科でAPコースを設置しています。また、広尾学園はSATやAPの試験会場になっています。大学進学に関する進路相談や進路指導も行なっています。
衡平とは?
ところで衡平(コウヘイ)な大学入試を求めての、衡平とは何なのでしょうか。
平等とか公正とかは聞きますが、衡平は聞きなれませんね。意味は、
つりあいがとれていること。つりあうようにすること。平均。
コトバンク
ということですが、森本先生によると、白人以外の少数派を優遇して入学させるというようなことを指しているみたいです。アファーマティブアクションの意味ともリンクします。
アファーマティブアクションとは?
アメリカ合衆国において、長年にわたって差別を受けてきた黒人をはじめとする少数人種諸集団や女性に対して、経済的・社会的地位の改善、向上を目的に、連邦政府や地方自治体、民間企業、大学などが進めてきた差別是正のための特別措置(積極的措置)の総称。
コトバンク
それが白人逆差別ということで、カルフォルニア大学では、1周まわって実力主義で成績上位から入学させる方針になっていると。
誰を入学させるかというのは、大学側の社会に果たす役割をどう定義するかで決まりますね。
大学の卒業の先に国家試験がある医療系(医学部など)は、定義がしやすそうです。
逆にそれ以外の卒業後の進路が多様な学部は、どのような人を入学させるのか。そしてどのような人材を社会に輩出するのか。大学側の考えや思いが必要なのではないでしょうか。
大学の社会契約
この本では、それを「大学の社会契約」と言っているようです。
昨今では、海外大学の動きが、結構すぐに日本の大学にも流れてきますので、お子さんが海外大学を目指している、という親御さんでなくても要チェックです。
GE帝国盛衰史
2冊目はGE帝国盛衰史です。
2000年代から始まったゼネラルエレクトリック、GEの盛衰の歴史だそうです。よみうり堂の評は、佐藤義雄氏(住友生命保険特別顧問)です。
そこでは、今後世界中のビジネススクールや企業で貴重なケーススタディとして用いられていくことが確実、と仰られております。
MBAを学ぶ学生は、クリステンセン先生のイノベーションのジレンマと並んで必読となりそう、ということでしょうか。
最近では、品川女子学院の起業家育成プログラムなんていうのもあります。
サピパパとしても話題に乗り遅れないように読んでおきます。
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