読書記録。
冬期講習前の隙間時間や、冬期講習・正月特訓の息抜きに借りていた本の中の3冊目をご紹介↓
シャンシャン、夏だより 浅野 竜
小学6年生の主人公「野歩人(ノブト)」のひと夏の物語。
行間があり、1ページあたりの文章量も多くはなく、1時間程度でサラサラ~っと読めました。
その中に、「自分はどう生きていきたいのか?」を考えさせるようなエピソードや、複雑な家庭環境にある子どもと親との関係などが盛り込まれていて、奥深かった。
題名の「シャンシャン」は、クマゼミの鳴き声。
農家の長男ノブトの視点で語られる、米作りに懸ける農家の想いや、田舎の風景。
田舎出身のサピママは、故郷が懐かしく恋しくなりました。
物語の途中、ノブトの友人カモッチが、
「ていうか、ノビタには、ずっとここにいてほしいんだよ」
シャンシャン、夏だより 浅野 竜/講談社(文学の扉)
と言う言葉が、心に刺さりました。
いつまでも変わらずにいてほしい故郷の人々や景色。
胸がギュッとするような物語でした。
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